ICD埋め込み😫

今日から3月。

 ついこの前、お正月だったのに、もう三月なんて...時が経つのが早いわ〜>_< 

 

 

さて、今日はICD埋め込みまでのお話をしたいと思います。

 

 

前回お話したように、ホルター心電図検査で致死的不整脈が分かり、ホルターを外した二日後に即入院となりました。

 

 

常に不整脈はあるものの、10年ほど前に一度心房細動で除細動器での治療を施したくらいで、ちょっとした期外収縮や多少連発する不整脈は気にもせず(気になって受診すると、いつも大した結論に至らぬことがほとんど)、確かにこの検査で引っかかった脈の時は軽くめまいを伴う不整脈だったけれど、まさかのそれが致死的不整脈だとは思いもよりませんでした。

 

 

入院後、ナースセンターに一番近い個室に入り、24時間体制で脈を測り、時間をかけてあらゆる検査を受けました。

しかし、いつものような期外収縮や連発する脈は出ても、その致死的不整脈は全く出てきません。

本当に私は危険な状況にあるのか...自覚を持てないまま、今後の治療についての説明を受けました。

 

 

その結果、不整脈が出ている心筋を焼く治療は場所が特定されないため出来ないらしく、ICDの埋め込みの選択しかないとの担当医のお話でした。

 

ICDって何ですか...?

要するに、携帯型AEDです。

 

ICD機器を、左胸もしくは腹部に埋め込み、二本のリード線を心筋に留置し、致死的不整脈が出て危険な状況になった時に心臓に直接電気ショックを与え、脈を正常に戻すことを目的とする治療器。

 

 

実際にその器具を見せて頂いたのですが、ライターのジッポーほどの大きさの物でした。大分改良されたらしく体のラインに沿った作りになっていて、確かに手の中にすっぽり収まるくらい小さく思うより軽い物でしたが、これを自分の胸に埋め込むとは想像しただけでも違和感を感じずにいられません。

 

 

来週、埋め込み手術をします。

 

 

ええっ!そんな...

 

 

まだ、何も心の準備が出来ていないのに!

だって、一度入れたら一生取り出せない物なんですよね?

 

 

...その日は嫌です。

 

 

自分で日にちを決めさせて下さいとお願いして、担当医の先生方は気持ちを理解して下さり、結局二週間後に埋め込むことになりました。

 

 

(わがまま言ってスミマセン^^;)

 

 

そんな私に、『一緒に過ごして仲良くなって下さい』と、その見本のICD機器を貸して下さいました。

 

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そして、二週間後、埋め込み手術の日。

事前に手術の手順を聞いていたので覚悟はしていましたが、一番心配だったのは部分麻酔で行うということ。私の場合、左胸の鎖骨下に沿って10センチほどの切り込みを入れ、ICD機器が入るほどのポケット(空洞)を作る。そこにICD機器を入れ接続した2本のリード線の先を静脈を通り2箇所の心筋に留置する。

 

 

手術室で、体を固定されたまま軽く意識のある中、手術中の過程を想像しながら時が過ぎるのを待つ。

 

 

手術は2,3時間で終わる予定が、いくつかのハプニングもあり5時間も掛かりました。途中、ウトウトしたものの、体を動かすことが出来ない拘束された状況での5時間は正直辛かった。。電池の消耗が6〜8年らしく、その都度交換のためにこんな辛い思いをしなければいけないなんて、考えただけでもうんざりです(¬_¬)

 

 

次回からは、全身麻酔でお願いしたい!と心から訴えたい。

 

 

 

病室に戻り、麻酔が残っているせいか意識がぼーっとしながらも、胸に異物が入った感覚はとても違和感がありました。その後、ICD機器が移動しないよう、左腕を動かさないように固定して暫く過ごしました。

 

 

埋め込み後の生活は、規制が色々あります。

 

 

まず、

特に左腕は高く上げ、伸ばしてはいけない。

(朝の伸びが出来ない...)

 

左肩に鞄を掛けない。左手で重たい荷物を持たない。 (右肩の凝りがひどい)

 

低周波高周波の機器の使用が出来ない。

(これが結構悲しい( ;  ; ))

 

携帯電話は、機器から15センチ以上離し、右手で通話(うっかり忘れることがある)

 

建物入り口によくある、警報ゲートに近づかない。(うっかり忘れ、入り口近くで立っていたら警報が鳴ったことがあった^^;)

 

寝る時に携帯を寝室に持って入る時は、電源を消す。 (以外と忘れる)

 

その他にも細々とありますが、日常生活の中でちょっとしたことでも諦めなければならないことが多くなりました。

 

 

でも、命に変える程の大したことではないといえばその通りです。

 

 

心臓の病歴が無い人でも、いつ不正脈で倒れるか分かりません。

 

 

致死的不正脈は、発症して7秒後には意識が無くなりその後放置すれば心停止する恐ろしい症状です。私は、ホルター心電図で、3秒の致死的不正脈が出ていた事が分かりました。それまでも出ていた脈だったのかも知れませんが、たまたま検査で判明した事がどれだけ運が良かったことか。

 

 

そう考えると、神様と先生方に感謝するしかありません。

 

 

そして、改めて一つしかない命と一度しかない自分の人生を見つめ直し、今以上に前向きに生きて行こうと考えるようになりました。

 

 

悔いのない日々を送ること。

 

 

今、一番心掛けていることです^_^

 

 

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